平 裕介(弁護士・公法研究者)のブログ

主に司法試験と予備試験の論文式試験(憲法・行政法)に関する感想を書いています。

勉強法

司法試験・予備試験関係のツイート 2021 まとめ(1)

「法律学の学習にあたっては,社会と法の密接な関係に注意を払う必要があります。法制度は,静態的な仕組みでは決してないのです。別のいい方をしますと,法律学の学習が進むことにより,社会をいっそうよく理解できるようになります。逆に,社会の変化など…

単語カードを使った司法試験の勉強法

「切り札を隠し持っているように思わせてるカードは 実際は何の効力もない だけど捨てないで持ってれば 何かの意味を持つ可能性はなくない」*1 ******* 今日は、カードを使った司法試験(予備試験)の勉強方法について書きます。 ↓は、無印良品の単語…

平成30年司法試験論文公法系第1問(憲法)の感想(4) 「反論」の正体と“中立意見型”論文問題の答案枠組み(上位規範)

「息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ ただ未来だけを見据えながら 放つ願い」[1] 司法試験受験生が受験対策をするには,仮に一度本試験会場で解いた問題であっても,よほど自信がない限り,再検討しておく必要がある。 すなわち,司法試験…

平成29年司法試験出題趣旨(憲法)の感想 その5 出題趣旨から探究する「答案枠組み」

平成29年司法試験論文憲法の出題趣旨(以下,単に「出題趣旨」ということがある。)についての感想のつづきである。 前回のブログでは出題趣旨第3・4段落の感想を述べ,前回までに出題趣旨の第1~5段落の感想を述べた。 yusuketaira.hatenablog.com そ…

平成29年司法試験出題趣旨(憲法)の感想 その4 出題趣旨と「人権パターン」の関係

平成29年司法試験論文憲法の出題趣旨(以下,単に「出題趣旨」ということがある。)についての感想のつづきである。 前回までに,同出題趣旨の第1・2・5段落の感想を述べた。 前回のブログでは,最後の方で,司法試験論文憲法で,「冒頭パターン」を活…

平成29年司法試験出題趣旨(憲法)の感想 その3 憲法答案の「冒頭パターン」

平成29年司法試験論文憲法の出題趣旨についての感想のつづきである。 前回は,同出題趣旨の第1段落の感想を述べた。 yusuketaira.hatenablog.com そこで,今回のブログでは,同出題趣旨の第2段落(及び第5段落)の感想を述べることとする。 〔平成29…

平成29年司法試験出題趣旨(憲法)の感想 その1:受験生「中間審査基準でマクリーン判決を超えてもいいんですか?」→考査委員「いいんです。」

「平成29年司法試験 公法系第1問の感想(4)」(平成29年5月22日ブログ)などでも述べたとおり,平成29年司法試験論文憲法には,憲法学にとって喫緊の課題と評される「マクリーン判決を超える 」(愛敬浩二「判批」長谷部恭男ほか編『憲法判例百選Ⅰ〔第6版…

司法試験の勉強でのマーカーの色分け ~私の場合~

司法試験受験生時代、私は、伊藤塾の情報シートを使っていました。短答関係は、基本的には情報シートに一元化するように努めていました。 ちなみに、他に市販の短答式六法のような教材は基本的には使いませんでした。 マーカーの色分けをする勉強法もやって…